D.O.マイポ・ヴァレー、コルチャグア・ヴァレー
アパルタのブドウ畑“ラ・ロブレリーア”のシラー50%とマイポのピルケのカベルネ・ソーヴィニヨン44%、さらに、カルメネール3%、プティ・ヴェルド2%、マイポのピルケのカベルネ・フラン1%。
“Homenaje”ブレンドは、ベンティスケーロ・ワイン・エステートのここ20年の収穫の歴史を反映している。このブレンドには、2001年から2020年までのワインが含まれている。2001年から2017年の各ワインは、瓶詰され、ワイナリーの歴史貯蔵庫に保管されている。750ml入り、1.5ℓ入り、さらに、3ℓ入りも含め1,500本以上のボトルが抜栓された。醸造家パネルと醸造チームが1本づつテイスティングをし、その後各ボトルのワインを一つの樽に混ぜて詰め、それら抜栓したすべてのワインを、他の樽に入っていたワインとブレンドした。“Homenaje”では、ベンティスケーロ・ワイン・エステートの歴史上、最高のシラーとカベルネが表現されている。
ブドウ畑
“ラ・ロブレリーア”ブドウ畑とピルケのブドウ畑
テイスティング・ノート
シラーは、紫がかった濃いダークレッド・カラーで、アパルタ・ヴァレーのシラーのすべてを反映した豊かで複雑な香り。ラズベリーのアロマと組み合わさった黒系果実のニュアンス。黒胡椒のようなスパイス香。石英を多く含む花崗岩質土壌という、このテロワールの古くからの特徴である黒鉛のようなミネラルのニュアンス。熟して、しっかりとしたタンニン。骨格がしっかりして、酸味のあるワインなので、前もってデカンタージュすることが勧められる。このワインは、濃縮度、味わい、香りの絶妙な組み合わせになっている。カベルネ・ソーヴィニヨンは、深みのあるダークレッド・カラーで、プラムやアメリカンチェリーのような赤系果実の香りがあり、カシスや白胡椒、湿地、そして、わずかながら黒系果実のニュアンスも感じられる。とても興味深い複雑なアロマである。味わいは、バランスのとれた骨格のエレガントなワインで、しっかりとして、同時に、シルキーなタンニン。余韻が長い。このブレンド・ワインは、何層もの味わいを与えてくれる。そこでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやプティ・ヴェルドのしっかりとしたタンニン、カルメネールのまろやかさと複雑さ、カベルネ・フランのエレガンスが混ざり合っている。こうしたブレンドによって、“Homenaje”は、10年、もしくは、もっと長い期間の熟成ポテンシャルを持つことができるのである。このワインは、濾過をしていないため、時の経過と共に、底に自然な沈殿物が見られることがある。さらに、2001年から2020年までの20年の収穫分を含むワインなので、まさしく特別で、他にはない唯一のワインとなっている。
マリアージュ
赤身の肉の炭火焼や羊肉、豚肉とのマリアージュがお勧めである。また、チェダーやマンチェゴといったタイプの熟成チーズも適している。