D.O.アタカマ、ビンテージ2021年
ブドウ
品種:シャルドネ100%
ビンテージ
2021年のビンテージ。チリ北部では、“収穫年”の影響は、実質的に存在しない。毎年、同じ収穫日が繰り返され、このブドウは、2月初めに収穫される。ウアスコ・ヴァレーのロンゴミジャやニコラサは日々、西に15~20kmしか離れていない太平洋からの“カマンチャカ”と呼ばれる濃い霧の影響を受け、それが、この砂漠気候において、ブドウの樹の葉にわずかながら重要な湿気を与えてくれる。
収穫
このブドウは、2月19日から3月3日までの午前中に、12キロ容量の小さなボックスに入れて、収穫され、その後、冷蔵トラックでワイナリーまで運ばれた。
ワイン醸造
発酵:ブドウにいかなる処理も、外部からの添加物もなく、土着の酵母を使い、ステンレスタンクで発酵された。発酵の終わりに、一度だけわずかに亜硫酸が添加された。
熟成
ワインは、50%が卵型コンクリートのタンクで、残りの50%がトーストしていないフレンチ・フードル(大樽)で、20か月熟成された。この目的は、できるだけアタカマ砂漠のアイデンティティと個性を持つワインにするためである。清澄化も濾過も行われなかった。そのため、細かな澱が浮いていているのが見られ、沈殿する可能性がある。それがこのワインに特別で他にはない個性を与えている。
テクニカル・データ
アルコール度数:13.0%
pH:3.15
酸度:7.24g/ℓ(酒石酸)
残糖量:1.51g/ℓ
熟成ポテンシャル
適切な条件下では、6年まで保存できる。
テイスティング・ノート
タラ白ワイン1は、フレッシュで溌溂としたミネラリーなワインで、口に含むと、テンションとしっかりとした骨格が感じられ、石灰質で塩分を含む土壌が味わいに表れている。香りについては、ペピーノ・タイプの果実やアンズ、花の香りがするワインで、飲むにつれてグラスの中で変化していく。品種は、従来のように反映されず、それは、太平洋からの影響で、午前中に“カマンチャカ”と呼ばれる霧で曇る気候によってもたらされた、世界でも極めて独特で他にはないテロワールによるものだ。ブドウ畑を涼しくする強い風が吹き、冷涼だが同時にとても乾燥した気候と石灰質で塩分を含む土壌を有する砂漠と呼ばれる特徴をブドウ畑に与えている。
マリアージュ
カキ、ウニ、脂ののった魚、白身の肉。