D.O.アタカマ、ビンテージ2020年
ブドウ
品種:ピノ・ノワール100%
ビンテージ:
2020年のビンテージ。チリ北部では、“収穫年”の影響は、実質的に存在しない。毎年、同じ収穫日が繰り返され、このブドウは、2月末から3月初めにかけて収穫される。ウアスコ・ヴァレーのロンゴミジャやニコラサは日々、西に15~20kmしか離れていない太平洋からの“カマンチャカ”と呼ばれる濃い霧の影響を受け、それが、この砂漠気候において、ブドウの樹の葉にわずかながら重要な湿気を与えてくれる。
収穫:
このブドウは、2月18日から26日までの午前中に、12キロ容量の小さなボックスに入れて収穫され、その後、冷蔵トラックでワイナリーまで運ばれた。
ワイン醸造
発酵:
5~7日間、低温マセラシオンが行われた。その後、15℃~25℃の自然な温度の下、日々2~3回のピジャージュをしながら、発酵が行われた。アルコール発酵が終わり、マロラクティック発酵をした後、わずかに亜硫酸が添加された。
熟成:
24か月の熟成。50%は、1500ℓ容量のトーストしていないフードル(大樽)で、残りの50%は、1000ℓ容量の卵型コンクリートタンクで熟成された。最後の清澄化も濾過も行われなかった。
テクニカル・データ:
アルコール度数:14.0%
pH:3.45
酸度:5.96g/ℓ(酒石酸)
残糖量:2.27g/ℓ
熟成ポテンシャル:
適切な条件下では、10年まで保存できる。
テイスティング・ノート
深いルビー・カラー。アメリカンチェリーや野生のベリー系果実を思わせるアロマに、白い石や繊細な花のニュアンスが組み合わされた複雑な香り。味わいは、骨格がしっかりして、直線的な味わい。石灰質土壌由来のテンションと力強さがまとまって醸し出す、余韻が長くエレガントな酸味。土壌に塩分が多いため、後味にわずかに塩味を感じる。
マリアージュ
カモ(コンフィ、マグレ)、シチュー、羊肉、イノシシや鹿のジビエ肉