D.O.アタカマ、ビンテージ2018年
ブドウ
品種:シラー100%
ビンテージ:
2018年のビンテージ。チリ北部では、“収穫年”の影響は、実質的に存在しない。毎年、同じ収穫日が繰り返され、このブドウは、3月初めに収穫される。2017年も例外ではなかった。ウアスコ・ヴァレーのロンゴミジャやニコラサは日々、西に15~20kmしか離れていない太平洋からの“カマンチャカ”と呼ばれる濃い霧の影響を受け、それが、この砂漠気候において、ブドウの樹の葉にわずかながら重要な湿気を与えてくれる。
収穫:
収穫は、3月17日と18日に行われた。
ワイン醸造
発酵:
シラーは、500キロ容量の小さなふたのない桶で醸造された。土着の酵母を使い、ピノ・ノワールのスタイルで1週間2~3回のピジャージュをして発酵。その後、5回使用したフレンチ・オークの樽へ直接移し変え、マロラクティック発酵が行われた。この工程が終わると、一度だけわずかに
亜硫酸が添加された。最後の清澄化も濾過も行われなかった。
熟成:
5回使用した228ℓ容量のブルゴーニュ式フレンチ・オーク樽で24か月熟成。最後の清澄化も濾過も行われなかった。
テクニカル・データ:
アルコール度数:13.5%
pH:3.64
酸度:5.69g/ℓ(酒石酸)
残糖量:2.27g/ℓ
熟成ポテンシャル:
適切な条件下では、6年まで保存できる。
テイスティング・ノート
深いルビー・カラー。黒系果実と草や黒鉛が混ざり合った香り。このワインは、とても個性的で複雑である。フレッシュで、野生の草やスパイス、しっかりとしたタンニンのニュアンスがある。味わいは、酸味が豊かで、とても興味深いテンションが感じられる。しっかりとしたタンニンがあり、ミディアムボディ。余韻が長い。ここでは、ウアスコ川の2番目のテラスの石灰質土壌が、このワインの独特な個性を生み出している。まさしく他には類のない唯一のワインで、石灰質土壌と沿岸の砂漠気候をよく表している。
マリアージュ
ハムやソーセージ、燻製肉、スパイスの効いた腸詰
ボトル
手作業で瓶詰された4,682本のみ生産された。