D.O.:アタカマ、ビンテージ2021年
そのブドウと同様、他にはないソーヴィニヨン・ブラン。ミネラリーで、しっかりした骨格とテンションのあるワイン。このワインは100%、卵型コンクリートタンクで熟成され、それが、より骨格のしっかりした、まろやかな味わいにしている。タラ白ワイン3は、タラ・ファミリーの一つであり、土着の酵母で発酵され、濾過されておらず、アタカマ砂漠の純粋な個性を保っている。
ブドウ
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
ビンテージ:
チリ北部では、“収穫年”の影響は、実質的に存在しない。毎年、同じ収穫日が繰り返され、このブドウは、2月の末に収穫される。ウアスコ・ヴァレーのロンゴミジャは日々、西に20kmしか離れていない太平洋からの“カマンチャカ”と呼ばれる濃い霧の影響を受け、それが、この砂漠気候の環境に、わずかながら重要な湿気を与えてくれる。
収穫:
収穫は、2月18日の午前中に、12キロ容量の小さなボックスに入れて行われ、その後、冷蔵トラックでワイナリーまで運ばれた。
ワイン醸造
発酵:
5℃の冷蔵室に、12時間ブドウを置いた後、除梗され、4~5時間、低温マセラシオンが行われた。発酵は、ステンレス・タンクで、土着の酵母を使って行われ、ブドウにいかなる処理も、また、外部からの添加物も加えられていない。発酵の終わりに、一度だけわずかに亜硫酸が添加された。
熟成:
ワインは100%、卵型コンクリートタンクで、15か月熟成された。この目的は、できるだけアタカマ砂漠のアイデンティティを持つワインにするためである。清澄化も濾過も行われなかった。そのため、ボトルの中に細かな澱が見られるが、それがこのワインに特別で他にはないキャラクターを与えている。
テクニカル・データ:
アルコール度数:12.5%
pH:3.08
酸度:7.89g/ℓ(酒石酸)
残糖量:1.45g/ℓ
熟成ポテンシャル:
適切な条件下では、6年まで保存できる。
テイスティング・ノート
タラ白ワイン3は、グリーンがかった淡いイエローで、ワインに細かな澱が見られる。香りは、石やミネラル、刈り取ったばかりの草のアロマ、そして、白い花の優しい香りも感じられる。味わいは、その骨格とテンションが際立ち、細かな澱の存在が、ワインにテクスチャーやメリハリを加えている。極めて余韻が長く、力強さとキャラクターを持つアタカマ砂漠の個性を示している。
マリアージュ
カキ、ウニ、濃厚なクリーミーなチーズ、脂ののった魚とのマリアージュが理想的である。
ボトル
手作業で瓶詰された4,910本のみ生産された。